施設管理を委託するメリットとは？実際の事例も紹介

そもそも施設管理とはどのような業務かご存知ですか？

一般的に施設管理とは

・施設の維持管理に関わる業務

・運営に関する監理業務

・防犯防災、事故を防ぐというような保安管理

などのことを指します。

これらの業務は施設運営においては主要ではない業務であるためノンコア業務とも呼ばれます。もちろん施設を運営していくうえでは必要ですが、主要業務に比べると自社の労力を投入するには惜しい分野といえるでしょう。このような施設管理は、業務内容や領域によっては専門企業に委託することが可能です。
人件費と管理費を削減するために、施設管理を業務委託する必要を感じているものの、そのメリットについてよく分からないまま、不必要にコストを支払い続けている企業や担当者の方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では施設管理を業務委託するメリットについて解説します。また実際の事例も紹介しますので、ぜひ自社の施設形態や規模を比較しながら参考にしてください。

なぜ施設管理の委託が必要なのか

施設管理においてライフサイクルコストを考えることは重要です。ライフサイクルコストとは、製品や建造物がつくられてからその役割を終えるまでにかかるトータルの費用のことですが、投資をするにあたっての費用対効果を評価する手法として今やあたり前になっています。特に、大きな金額を投資し、一般には長期に使い続けることになる建物の場合は、ライフサイクルコストをいかに最適化するかが事業収支を大きく左右します。しかし、施設管理はノンコア業務で、外部サービスの活用などで施設運営の効率化を図ることが比較的容易という考え方もあります。そのため最近では、ノンコア業務を外部委託することで、経営改善につなげるべきという考えが多くなっています。

施設管理を業務委託すれば、ノンコア業務である施設管理業務から解放され、結果として本来注力すべきコア業務に専念できるようになるというメリットもあります。

業務委託のメリット

コスト面

施設管理の業務はほとんどがノンコア業務ですが、完全な自動化は困難です。そのため、これまでは施設管理業務を行ってもらうための従業員を雇用する必要がありました。しかし、業務委託することによって施設管理担当の従業員を新たに雇用する必要がなくなります。その結果、人件費の削減につながります。もちろん業務委託費用はかかりますが、自社よりもノウハウのある外部の会社に業務委託を依頼した方が費用節約となるケースが多いです。

コア業務への注力化による業務クオリティの向上

自社の社員がなるべくコア業務に注力できるように、以下のようなノンコア業務を外部委託すると業務の質が上がるでしょう。
・経営戦略に沿った資産管理や財務評価、生産性に関する運営やコンサルを総合的な観点から追及する業務を行うマネジメント分野
・建物を快適かつ効率的に設計、運営することを目的とした業務を行うエンジニアリング分野
・施設の日々の運営に関わる業務を行う各種サービス分野

ただ、施設管理を業務委託できる会社によって担当可能な領域は異なるので事前に確認してみるとよいでしょう。

事例紹介

ここでは、アジリティーがご依頼いただいた施設管理事例をご紹介します。

■客先
グランドプリンスホテル高輪様　宴会場
グランドプリンスホテル新高輪様　宴会場
品川プリンスホテル様　宴会場

■時間帯
深夜帯〜翌朝（基本22:00〜翌6:00前後）

■背景
働き方改革の必要性が高まり、ホテル宴会場スタッフの残業や深夜業務を減らす必要が出てきました。
とはいえ、深夜作業が必要な出入り業者もあり、対応策として深夜帯の業務を中心に外部への一部業務委託を始めることとなり、アジリティーにご依頼をいただきました。

■スタッフ数
1会場2名が基本。多い時で3会場（6名程度）の実績あり。

■業務内容
搬入並びに搬出業者の管理業務（作業時の注意喚起など）
立入業者の作業管理
各種在庫備品の貸し出し対応
ホテルスタッフへの情報の引き継ぎ

■派遣スタッフのスキル
搬入出の作業経験（作業時のリスクや注意事項についての基本的な知識を有している）
コミュニケーションスキル（立入業者との作業内容の確認や案内、ホテルスタッフとの情報共有など）
各会場への動線を把握
各会場備品についての知識（名称、保管庫、在庫数など）

まとめ

いかがでしたでしょうか。施設管理を委託することによって得られる恩恵は決して少なくないのでぜひ積極的に導入を検討してみるとよいでしょう。もし本格的に施設管理の外部委託をお考えになっていたら是非アジリティまでお問い合わせください！