イベントスタッフ派遣のアジリティーです。
イベントの花形といえばキャラクターなどの着ぐるみ。そしてその着ぐるみを支える大事なパートナーが、アテンダントスタッフです。
彼らはプロとして、どんな思いで仕事に取り組んでいるのでしょうか。着ぐるみ師のTさんと、アテンダントスタッフのKさんにお話をうかがいました。
―着ぐるみの仕事を始められたきっかけは?
Tさん:学生時代にバイト先の紹介で始めたんです。そこから今までやらせていただいておりますので、かれこれ20年間くらいですかね。始めた当初は名前もない、ふつうの動物のキャラクターでしたが、今ではそこそこ知名度のあるキャラクターもやらせていただいてます(笑)
―この仕事で楽しいこと、大変なことって?
Tさん:キャラクターとしてお手紙をいただいたりとか、お菓子もらったりするとやっぱり嬉しいですね。サインちょうだいって言われたこともあって、嬉しいけど困りました(笑)。
天気のせいなどでお客さんが少ないときはキツイです。人がいっぱいいて反応してくれるからこそ、もっと楽しませたい、喜ばせたいと思いますから。
―着ぐるみで特に意識していることはなんですか?
Tさん:子どもとの目線ですね。着ぐるみって小さいものでも160cmを超えるので、こちらが見下ろす感じだと威圧感を与えてしまい、怖くて泣いちゃったりするんです。だから膝をついて、子どもと同じ目線に立つことが大事。
あと、キャラクターの目線がまっすぐ正面にないと、可愛く見えないんです。中の人の目がキャラクターの口のところにある場合、頭が上を向くとアホっぽくなってしまう。
逆に中の人の目が上の方にある場合は、気をつけないとうつむき加減になって、暗い印象を与えてしまいます。そのへんはもう経験で。鏡を見て調節したり、アテンドの方に確認してもらったり、写真を撮ってチェックしたりもします。
―チェックするのは当日?
Tさん:はい。たいていはその日初めて着ることになるので…。まず、着ぐるみに破損がないかチェックします。配送の際に壊れているとか、足が入ってない、手が片方ないということもごくたまにあるんです。手がなかった時は、同じような色の軍手を買ってなんとかごまかしました。お客さんにはその手をあまり見せないように、ポーズを工夫して(笑)。
-どういうところで練習されているのでしょう?
昔は派遣会社での講習会や練習会に参加していました。あるいはアテンドの方やベテランのMCの方から「もっと足上げた方が良いよ」とか、アドバイスをいただきながらやっています。
ー失敗談はありますか?
Tさん:空気でふくらますタイプの着ぐるみがしぼんじゃったことがあります。かなり年季の入った着ぐるみだったんですが、急に穴が空いたみたいで。ほかのスタッフさんも総出で、なんとかその場だけ持たせようとしたんですが。突然ヒュ〜っとしぼんで、それが会場の電光ビジョンにも映っちゃたんです(笑)。担当の方が「どうなってるんだー!」って飛んできて、こちらも「私もわからないです〜!」って。
―メンテナンスは大事ですね。
Tさん:そうですね。まぁこのケースは発注側のメンテナンス不足ではあるのですが、ただ、そういうアクシデントはどうしても起来てしまうんです。動いて部品が取れてしまったり、子どもが隙間に手を入れてきたり(笑)。そういう時はアテンドの方に注意してもらいます。
―着ぐるみ師として自分の長所はなんだと思います?
Tさん:安全に気を使っていることかな。 着ぐるみには死角があるので、狭いところであまり大きな動きをすると物を倒しかねないんです。私は小さなお子さん向けの着ぐるみが多いので、ほかの着ぐるみ師よりも気を遣います。
―Kさんが、アテンドとして注意していることはなんですか?
Kさん(アテンダントスタッフ):着ぐるみはとにかく視野が狭く、耳もよく聞こえないので、アテンドが目と耳の代わりをしています。「階段があと何段あるよ」とか「右側にお子さんいるよ」など具体的に指示をします。
歩幅に合わせたペースで歩くことも必要ですね。「着ぐるみの第二の体」という意識でやっています。実は僕も着たことがあるので動き方も考えられるし、どんな言葉が欲しいかもわかります。
Tさん:それも経験や場数が大事。簡単なようで難しいし、奥が深いんです。アテンドの指示ひとつでキャラクターが生きてくるので、ある意味では着ぐるみより重要です。事前の打ち合わせもします。万が一着ぐるみ師の体調が悪くなったとき、ヘルプのサインはどうするのかとか。
―大変だけど楽しそうでもあります。
Tさん:お客さんが楽しんでくれるのがいちばんですね。無名なキャラクターでも「このキャラ動きがすごいな」って言ってもらえると嬉しくなります。
このように、弊社では安全性に配慮した着ぐるみ師、アテンダントスタッフを派遣いたします。
イベントで着ぐるみのご利用をお考えの方、ぜひアジリティーにご相談ください。
2018.10.23
Category: コラム